データ変換

CP/M プログラムを Macintosh に転送する場合、最も簡単なのは RS-232C のクロスケーブルで CP/M マシンと Macintosh を接続する方法です。この場合、端末エミュレータでデータの転送を行う訳ですが、両方のマシンで X-modem 等のバイナリ転送機能が無い場合、バイナリファイルはテキストファイルに変換する必要があります。これを簡単に行えるように、ISH.HEX を相手の CP/M マシンに転送してください。

CP/M エミュレータではファイルは Macintosh ファイルとなりますが、CP/M と Macintosh ではテキストファイルの互換性がありません。そこで、テキストコンバータを用意しました。変換する方向によって 2 種類あります。

	Text Conv CP/M=>Mac
	Text Conv Mac=>CP/M
利用法は、両方とも同じで、起動すると変換元のファイルと変換先のファイルを聞いてきますので、両方とも入力すると変換されます。その後、また最初に戻りますので、終了するには、Cancel を選択してください。(尚、テキストコンバータでは、変換元と変換先のファイルを同じにすることは出来ません。)

また、CP/M エミュレータを実行中に Macintosh のテキストファイルを変換するプログラムも用意しました。ただし、これは 1 方向しかありません。

	MTYPE <file name>
Macintosh ファイル <file name> を画面に出力します。ファイル名は当然 CP/M で許されるものでなければなりません。(これは、ファイルの内容を確認するためのものです)
	MAC2CPM <out file>=<in file>
Macintosh ファイル <in file> を CP/M 形式ファイル <out file> に変換します。<in file> と <out file> を同じにするとファイルを破壊します。御注意ください。

これらのファイル変換は、テキストファイルにのみ必要となります。テキスト以外のファイル(例えば .COM ファイル) を変換してはいけません。

《注意》 CP/M Emulator では、ファイルタイプとして、'????' を使用しています。これは、必ずしもテキストでないファイルが存在することと、Emulator 自身がテキストファイルかどうかの判断ができないことによりますが、テキストファイル自動変換を行う構想があったからでもあります。しかし、通常ファイルタイプが '????' のファイルは Macintosh では Open できません。このような時は先ほどのファイル変換プログラムを使って変換するわけですが、場合によってはこれは非常に不便です。

言い訳ではないのですが、このような場合に使用できる TIPS があります。Macintosh のほとんどのプログラムでは、Open... でファイル選択を行う時に Option キーを押しながらメニューを選択すると、すべてのタイプのファイルを選択することが可能です。これは、別に TEXT ファイルだけではなく、他のタイプのファイルでも同様です。


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